前回
（今回はアニメ版ジョジョの奇妙な冒険のナレーター、大川透さんの声を想像してお読みください.。わからない方は、テンション高めに抑揚バリバリで読むとよいでしょう）
前回の！レモンの奇妙な冒険のあらすじッ！
ドリガンの川がエフェリアに流れることに目を付けたレモンは、
船でドリガンまで行けるのではないかと考えた！
その川の水源はドリガン地方、ヒムット伐採場！
そこに船で到達すべく、漁船を川に突っ込ませたッ！！
そこに目的はなかった！
ただ川があるから登るだけだった！
しかし！！
レモンの目はロマンで輝いていたッ！！！
まるで産卵のため川に帰るサケのように！！
まるで本能に操られて登るウナギのように！！
その光る目はッ！！魚のような目をしていたッ！！！
この目に映るのはヒムットの森！！！
この鱗を濡らすのはヒムットの川！！！
もはやヒムットに行くことだけを今週の生きがいとしたレモンは
舵とマウスを握り潰し、カルフェオンから南に進んだ！
そしてッ！！目の前に次々と立ちふさがる刺客ッ！！！
４つの刺客をワープする異次元の漁船で次々となぎ倒した！！
そして５つ目の刺客ッ！！！！
細いッ！！さらに浅いッ！！
上流も下流も大河なのに、これほどくびれた腰つきの川があろうか。
歩いて渡れるほどの浅い川などいくら船頭がトチ狂っていても無理なものは無理なのである。
まるで川が「無駄無駄無駄無駄ァ！！！！」と嘲笑っているかのようだった。
いかに次元を超えワープする漁船でも、ワープ先がなければ発動できぬ。
この時レモンは喉につっかえる餅の気持ちを理解した。
そして、日は沈み、日はまた昇る。
翌日になってもレモンは餅のことを考えていたッ！！
餅をつっかえないためには？
餅を小さくすればよかろうなのだッ！！(いかだ）
レモンは再び挑んだ！！あの５つの刺客にッ！！
いかだに乗るのはこれで2度目である。
1度目はラット港に向けて出港してサメに喰われた。
適材適所という言葉の通り、ラットにいかだで行くのは向いていない。
だがッ！ 今は違うッ！！
いかだの圧倒的な安定力にレモンは高笑いをしていたッ！
まるでここまでの刺客など赤子にぺんぺん草を持たせたくらいの怖さしかない。
そしてッッ！
いかだの強みをいかんなく発揮する場が正にこの場面ッ！！！
刺客5、狭い川幅！！！
前回は漁船がなすすべなくこの「無駄無駄川」に惨殺された。
しかし！いかだは喉につっかえない小さな餅だった！！！
難なく通過ッッッ！！！！！
「これはいける、勝った」と！！
全レモンの誰もがそう思った。
その5秒後だった。
流体力学における体積流量一定の質量保存則などの物理法則をガン無視した狭さと浅さを誇る異次元の川が立ちふさがった！！
相手が異次元の存在ならば、こちらも異次元の攻撃をしなければならないッ！！
そう、スタンドはスタンドでしか倒せないのである！（ジョジョ用語）
まずは船の呼び出しワープを試すレモンだが
川の先は全て浅く、一切呼び出せる場所が見つからない！！
ある程度深くないと呼び出せないのがこのワープのルールなのだ！！
つまりこの一帯では呼び出し攻撃は効かないッ！
ならば、別の異次元技を出すしかないッ！！
レモンはいかだに乗り、左右の方向転換キーを押した。
そのとき！
いかだが真横に斜面を登ったのだ！！まさに異次元の動きッ！！
ここでしばらくもがいたレモンはさらに異次元技を追加した
リロード！！それはなんやかんやで位置情報がズレるレモンの常套手段！！
今まで数々の困難をこのリロードが解決してくれた。
レモンはリロードの秘められた力を信じていたのだ。
今まで数多の壁を貫いてきたリロードの力を見よ
一瞬の出来事だった。
いかだは、浅瀬など最初からなかったかのように滑らかに突破した。
右端を地面に食い込ませながら。
いかだは、漁船を超えたのである！！
未知の領域へいかだを運んだレモンは自信に満ちていた。
もう突破できないものはないという謎の自信に満ちていた。
しかし、刺客は次々とやってくる。
まるでスタンド使いのように！！（ジョジョ用語）
次にレモンを迎え撃つ刺客はまたしても滝！
「そんなもん上から呼んでしまえばいいのさ」
そう、レモンは考えていた。
しかし！！今度という今度は強敵だった！！
滝の上が浅くて呼ぶことができないのである！！
滝の落ち始めが若干深いことに目を付け、滝直上にいかだを呼び出せないかと、滝から距離40の位置にいかだをセットした。
しかし、これも失敗に終わる。
もはや最後の手段を繰り出すしかない！！
サケのように滝登りするしかないッ！！！
いかだの方向転換・リロードをがむしゃらに繰り出した！
しかしッ！！
わずかに浮かぶことはあれど、今の技術では突破に至らなかった。
持ち合わせの全てのいかだ技術が目の前に散っていった。
目の前に立ちそびえる絶壁に絶望し、レモンは散った。
レモン。カルフェオンからの進捗15％地点にて、第7刺客の滝により轟沈。
新しい技術をひっさげ、再び挑戦するのは、また別のお話・・・
